星に願いを~たくさんの幸せをありがとう~




~ 蒼 side ~


美姫に夏祭りに誘われ


夏祭り当日。



病院に行くと

病室の前には五十嵐・高木・山瀬の姿が。


近づいていくと


俊『どーも☆』


山瀬が声をかけてきた。


蒼『こんなとこでなにしてんの?』


そう言ってドアを開けようとすると


拓真『女子たち着替えてるから待ってんの。』


着替えって…

あ〜浴衣か。


ドアを開けようと伸ばした手をひっこめた。

…開けなくてよかった。


俊『えー開けないの?』


あたりまえだろ。


俊『ちぇー…せんせーが開ければ怒られないとおもったんだけどなー。』


おいおい…

俺がやったらダメだろ。


柊『…お前…さっき夏妃に怒られたんだからやめろよ。』


…ってもうしてたのかよ。


そんな会話をしてると


ガラガラガラッ!!


勢いよくドアが開き出てきたのは…


詩織『ジャッジャジャーン!!
どうどう〜?似合ってる〜?かわい〜?』


松本だった。


柊『……七五三みたい。』


詩織『えー七五三って!!他にも言うことあるでしょ〜!?』


柊『……七五三だろやっぱ。』


松本たちが話していると


ガラガラガラッ!!


また勢いよくドアが開き今度は…


夏妃『ちょっと詩織!!うるさいよ!
ここ病院なんだけど!』


杉本だった。


詩織『だって柊が〜』

夏妃『なんでもいいけど静かにしなさい!』


杉本に怒られブーブー文句を言ってる松本。


俊『てか夏妃ちゃん浴衣似合うねー。』


山瀬が杉本の浴衣姿を褒めた。

杉本は童顔でポッチャリ体型の松本と違い
高校生とは思えないほど大人っぽくスタイルもいい。

浴衣姿も様になっている。


夏妃『褒めても何も出ないよ。』


2人は出てきたけど…

美姫がまだ出てこない…


そう思っていると


ガラガラガラ


さっきの2人とは違い静かにドアが開き



美姫『…おまたせ。』


恥ずかしそうに出てきた。


おぉ…かわいい…!


美姫『…どうかな?』


どうって…そりゃ


蒼『似合ってるよ。』


そう言うと照れながら笑う美姫がかわいくて抱きしめたくなるのを必死に我慢した。


それから俺の車に乗りお祭りの会場に向かった。


会場は大勢の人と多くの屋台で盛り上がっていた。


こんなに人がいたらはぐれそうだな…


蒼『美姫…ほら。』


はぐれないように手を繋ごうとすると


美姫『…ダメだよ。』


…え?なんで…?


美姫『誰に見られるかわかんないでしょ?』


そういうことか。

俺と手を繋ぐのが嫌なのかと思ったからほっとした。


蒼『じゃあちゃんとついてこいよ?』


美姫『うんっ!』


そして俺たちは人混みの中へ入って行った。





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