肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】


「今日も忠犬は健在だったね」

「やっぱり犬なんですか」

「うん。安西ちゃんは羊とか言ってたけど、私にはどうも犬にしか。
それもトイプードル」

「ぶっ、ちょっと止めてください!そんな風にしか見えなくなります!」

「……だって、あのつぶらな瞳。一昔前のCMに出てた犬みたいじゃん。
あれ、確かトイプードルだったよね?」

「それはわかりますけども」


と、心の中でひっそりあのCMと久住君を重ねてみる。
そして、一人でキュンとしてしまう痛い私。

くそ、可愛すぎるぜ。


「さってと。授業ですよーと」

「そうですね、行きますか」


私達は立ち上がると、教科書等を持ち職員室を出た。



その翌日、久住君のマスクは外れていた。
まだ軽く咳はするそうだが、大分調子はいいらしい。


それにホッとする。


文化祭はもう明日だ。
この調子なら体調が悪いからなんて事はなさそうだ。


よかったよかった。

< 235 / 312 >

この作品をシェア

pagetop