肉食系男子に、挟まれて~アザーストーリー~【完結】
「今日も忠犬は健在だったね」
「やっぱり犬なんですか」
「うん。安西ちゃんは羊とか言ってたけど、私にはどうも犬にしか。
それもトイプードル」
「ぶっ、ちょっと止めてください!そんな風にしか見えなくなります!」
「……だって、あのつぶらな瞳。一昔前のCMに出てた犬みたいじゃん。
あれ、確かトイプードルだったよね?」
「それはわかりますけども」
と、心の中でひっそりあのCMと久住君を重ねてみる。
そして、一人でキュンとしてしまう痛い私。
くそ、可愛すぎるぜ。
「さってと。授業ですよーと」
「そうですね、行きますか」
私達は立ち上がると、教科書等を持ち職員室を出た。
その翌日、久住君のマスクは外れていた。
まだ軽く咳はするそうだが、大分調子はいいらしい。
それにホッとする。
文化祭はもう明日だ。
この調子なら体調が悪いからなんて事はなさそうだ。
よかったよかった。