浮気彼氏【完】
ゆっくりと振り向いた私が見たのは・・・あぁ、ヤッパリ・・・。
そこには、中学時代の私の親友と元カレが、仲良く手を繋いで立っていた。
あぁ、違った・・・。
親友だと思っていた人と彼氏だと思っていた人・・・だ。
「何?何であんたがこんなところに居るのよ?学校正反対じゃない。」
私が親友だと思っていた人・・・中嶋 瞳(ナカシマ ヒトミ)が、顔を歪め、不愉快そうに言った。
「何だ?また遊んで欲しいのか?残念だけど、オレはもう瞳だけだから遊んでやれねーよ?・・・あぁ、何ならオレのダチでも呼んでやろうか?アイツらならタップリ遊んでくれるぜ?なんせ、オンナに飢えてるからなぁ。」
私が彼氏だと思っていた人・・・長谷部 圭太が、ニヤリとイヤらしく笑いながらそう言った。
あぁ、私は本当に神様に見捨てられたのかも知れない。
このタイミングで、この2人に会うなんて・・・。