居場所

「優花さぁ、いっつも1人で考えこんでねー?」 

「そんな事ないけど」 


そう言ったものの全然、正反対の事を言っていた。 


「嘘つけ。いっつも何考えてるかわかんねー顔して」 

「そうかな」 

「まぁ俺は6年も優花と居てるからだいたいの事は分かるけど、どーせ今だって毎日つまんないとか、疲れたとか思ってんだろ?」 


何だか山ちゃんに全てを見破られているような感じがし、あたしの目が一瞬泳いだのが分かった。やっぱあたしって顔にでてんのかな。まぁ言われてみればそうだよね、笑わないし。 


「あんま考え込むな。考えすぎたら余計に体壊すぞ…学校だって別に行きたくなかったら行かなくてもいい、行こうと思う気があれば行け」 


学校か。こんな私あたし見てると嫌になるんだろうな、山ちゃんんも…



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