鈴が咲く【前編】
「林彪」
手のひらに光る塊。
それを引き伸ばすように構えれば
私の背丈より少し小さいくらいの弓矢が
出来上がった。
「…光者」
多数を相手に1人で戦ってる柳が見えた。
言葉と同時に
私の周りにたくさんの弓矢が浮く。
全ての矢が私の目線の先を狙っている。
「稗陣錬!!!」
柳と目が合った。
私の耳元を、引いていた矢が飛んでいく。
同時に放たれた矢が空気を切り裂いて、
追い風が吹いたかのように袴の裾が揺れた。