素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
お昼休みに私は行きつけのカフェに来ていた。

ここは会社のすぐ隣にあって便利なんだよね、しかもランチ安いし!
それに……。


「夏香ーごめんな!アイツもう少しで来ると思うからな!」

「いえ!気にしないでください。
マコさんとお話しできて楽しいですから」


ここは親友のお姉さんのお店でここに来ると凄く落ち着くんだ。
マコさんは言葉はちょっと乱暴だけど凄く優しい姉御肌タイプで私もよくお世話になっている。


「まったく嬉しいこと言ってくれるねー!」


ニカッという表現がピッタリなくらいの満面の笑みを私に向けてくれるマコさん。

こんな笑顔を見たら男の人はイチコロなんだろうなー。
美人系な顔つきのマコさんは少し赤みがかった茶髪の髪を高い位置で結んでいる。
髪を結んでいるのに腰まである長い髪をユラユラと揺らしながら私の隣に腰掛けるマコさん。

近くで見れば見るほど本当に綺麗だな。
これで36歳とか凄いよ……見えない。


「夏香!!」


勢いよく扉が開き鈴の音が激しく響き渡る。
私がそちらに目を向ければパット見、男に見えるその容姿の持ち主は今まさに私が待っていた親友だ。


「なぎさ!」

「お……待た……せ夏香!」


所々言葉が途切れ途切れなのは息切れのせい。
彼女がここまで急いできてくれたという証拠。
その優しさに少し胸が温かくなる。
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