素直になりたくて~メイクに恋してあなたを愛す~
「何で皆……利益、利益って言うんですか……?
そんなに利益が大切なんですか!?私はそうは思えません」
「……君にはまだ分からないんだよ。
この世の恐ろしさが……純粋で真っ白な君にはね」
哀しい。
見ていてそう感じるくらい翔也さんの目は“哀しみ”を表していた。
「私も泰東と同じ意見だ」
「驚いたな……橘さんってもっと利口な人だと思っていました」
「フッ……。利益を求めることが利口なら俺は馬鹿でいいさ」
橘部長の言う通りだ。
私も一生……馬鹿でいい。
翔也さんは、驚いたように橘部長を見ている。
そんな彼に私は静かに尋ねる。
「……翔也さん」
「え?」
「翔也さんにとってメイクってなんですか?」
「僕にとってのメイク……」
翔也さんは一瞬だけ俯くと笑いながら顔を上げた。
不気味なほどの笑顔を浮かべる翔也さんに恐怖を感じつつも、彼から目を離すことが出来なかった。
いや、目を離したらいけない気がした。
だから翔也さんを真っ直ぐに見続けた。
「そんなのお金の為に決まってるでしょ?
僕がメイクをするってだけで、たくさんの人が儲かる。
僕も、僕を雇う会社も……」
そう言った翔也さんは、私を見つめる。
蔑む様な瞳で、嘲笑うかの様な瞳で。
だけど、その瞳は辛そうで哀しそうで……。
見ているだけで涙が出てきそうになる。
「私……メイクをする翔也さんを見て思ったんです。
翔也さんの瞳には何も映ってないって」
「え……」
「喜びも哀しみも。
翔也さんがメイクをしていている女性の事も、メイクをしている翔也さん自身の事も。
あなたの目には何も映されていない」
私が言えば、翔也さんは力なく笑った。
そして、私が1番聞きたくなかった言葉を口にした。
そんなに利益が大切なんですか!?私はそうは思えません」
「……君にはまだ分からないんだよ。
この世の恐ろしさが……純粋で真っ白な君にはね」
哀しい。
見ていてそう感じるくらい翔也さんの目は“哀しみ”を表していた。
「私も泰東と同じ意見だ」
「驚いたな……橘さんってもっと利口な人だと思っていました」
「フッ……。利益を求めることが利口なら俺は馬鹿でいいさ」
橘部長の言う通りだ。
私も一生……馬鹿でいい。
翔也さんは、驚いたように橘部長を見ている。
そんな彼に私は静かに尋ねる。
「……翔也さん」
「え?」
「翔也さんにとってメイクってなんですか?」
「僕にとってのメイク……」
翔也さんは一瞬だけ俯くと笑いながら顔を上げた。
不気味なほどの笑顔を浮かべる翔也さんに恐怖を感じつつも、彼から目を離すことが出来なかった。
いや、目を離したらいけない気がした。
だから翔也さんを真っ直ぐに見続けた。
「そんなのお金の為に決まってるでしょ?
僕がメイクをするってだけで、たくさんの人が儲かる。
僕も、僕を雇う会社も……」
そう言った翔也さんは、私を見つめる。
蔑む様な瞳で、嘲笑うかの様な瞳で。
だけど、その瞳は辛そうで哀しそうで……。
見ているだけで涙が出てきそうになる。
「私……メイクをする翔也さんを見て思ったんです。
翔也さんの瞳には何も映ってないって」
「え……」
「喜びも哀しみも。
翔也さんがメイクをしていている女性の事も、メイクをしている翔也さん自身の事も。
あなたの目には何も映されていない」
私が言えば、翔也さんは力なく笑った。
そして、私が1番聞きたくなかった言葉を口にした。