君への距離~僕らの未来~



「あ!あれ!!次はあれする!」


あたしは的あての出店を見つけてはしゃぐ。





「うん」




翼は優しいからあたしのワガママをきいてくれる。





「おじさん!2人分ちょーだい!」



あたしは翼にもらった600円を出店のおじさんにわたす。

「はいよ!頑張ってねー」


おじさんはあたしにカゴに入ったカラーボールを6つわたす。







翼に3つボールをわたす。
本当は全部翼にわたしてたくさん翼が投げるところを見たかったけど、

あたしが付き合わないと恥ずかしいでしょ?







あたしは目の前にあったクマのぬいぐるみを狙う。



一球、二球… 、三球、




「はずれだ~」





「あの、ぬいぐるみ?」


ガッカリしたあたしに翼が聞く。




「え?」


あたしはクマを見る。




「あ、やっぱりあれがいい!」


あたしは一番上の段にあった小さなものを指差す。


押すとピカピカ電気がひかる指輪のおもちゃ。






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