恋は残業の後で!
「何をぼけーっとしてるねん。送ったるさかいにはよ来い」
振り向き怒鳴られた。
「は、はい」
慌てて先輩の隣に。
「これからは毎日送ったるからな」
「えっ?」
「どんなに残業しても」
「せ、先輩」
「そやからはよ一人前の編集者になれ」
「……」
「いつまでもアシスタントやのうてパートナーになれるように」
先輩を見ると…
「先輩、赤いですよ」
「分かってるちゅうねん。人が真剣に言うてんのに、お前ちゅう奴は」
先輩…照れてるんだ。
口が悪いのも直ぐにからかうのは照れくさいのと厳しいのは先輩なりの愛情表現なんだ。
フフフ…
「な、何笑ってんねん」
「何でもないです」
「……」
今度は私が先に歩き
「先輩、大好きです」
エレベーター前でクルッと振り返り大きな声で叫んだ。
「これからも公私共々宜しくお願いします」
ペコリとお辞儀をして
「先輩、はよう来はらへんと先に行きますよ」
開いたドアから乗り込み
「阿呆!ドア閉めるな」
慌てて走って乗り込んだ先輩が
「ほんまにしゃあない奴やな」
エレベーターのドアが閉まる。
「このアホタレ」
唇が重なった。
今度は壁ドンならぬエレベータードンだなって頭の何処かで考えながら…
*Fin*


