好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
「さあ、今度こそ言っていいぞ」
店員さんの持ってきてくれた生がふたつ、テーブルの上に置かれる。軽く乾杯をして、お互いにそれを一口飲むと、課長が改めてそう言ったのだった。
「……」
言いにくいことでは、ある。だからこそ、周りの友だちには俊が無職なことは極力隠してきた。だけど、課長は今日、私の相談を聞いてくれるために私を誘ってくれて、私も、それを分かった上でここに来てる。
「……っ」
でも、いざとなるとうまく言葉が出てこない。けど言わなきゃ。
普通の声で話しても周りには聞こえないのが分かってるのに、私はつい、体を前のめりにして、テーブルを挟んだ正面にいる課長に体を近づける。小声で話すために。私の行動の意味にすぐに気づき、課長もまた、身を乗り出してくれた。
近い距離。とくに顔と顔がすごく近い。でも、男性とこんなに至近距離にいるのにもかかわらずまったく緊張しないのは、相手がいつも口ゲンカばっかりで十歳も年上の課長だからだろう。
店員さんの持ってきてくれた生がふたつ、テーブルの上に置かれる。軽く乾杯をして、お互いにそれを一口飲むと、課長が改めてそう言ったのだった。
「……」
言いにくいことでは、ある。だからこそ、周りの友だちには俊が無職なことは極力隠してきた。だけど、課長は今日、私の相談を聞いてくれるために私を誘ってくれて、私も、それを分かった上でここに来てる。
「……っ」
でも、いざとなるとうまく言葉が出てこない。けど言わなきゃ。
普通の声で話しても周りには聞こえないのが分かってるのに、私はつい、体を前のめりにして、テーブルを挟んだ正面にいる課長に体を近づける。小声で話すために。私の行動の意味にすぐに気づき、課長もまた、身を乗り出してくれた。
近い距離。とくに顔と顔がすごく近い。でも、男性とこんなに至近距離にいるのにもかかわらずまったく緊張しないのは、相手がいつも口ゲンカばっかりで十歳も年上の課長だからだろう。