好きじゃないならキスするな!…好きならもっとキスをして。
「で、その合コンに金谷さんが来るの?」
「はい。金谷さんのこといいなぁって思ってることを営業の牧田(まきた)さんに話したら、牧田さんと金谷さんが顔馴染みらしくて、飲み会をセッティングしてくれたんです」
「そうなんだ。じゃあ牧田さんも来るの?」
「はい。ふたりきりだと緊張してしまうって牧田さんに言ったら、牧田さんもついてきてくれることになって」
「ふんふん」
「で、人数多い方が私と金谷さんも意識せずに自然に話せるだろうからって、牧田さんが適当に男女を何人か集めてくださったんです。せっかくだからって、彼氏彼女のいない人たちを」
「なるほど。それで合コンってわけね」
「はい。でも、女性がひとり足りないらしくて。必ずしも男女が同じ人数じゃなくてもいいんですけど」
「ああ」
「お願いします!」
美希ちゃんはパン、と両手を合わせた。
「先輩に彼氏がいるのは分かってるんです。でも、先輩が来てくれたら私も心強いし、それに、彼氏がいる先輩なら、金谷さんのこと好きになることもないし」
……ああ、そうか。美希ちゃんは私が俊と別れたことは知らないんだ。七年付き合った彼氏と別れたということを周りに報告するのはそれなりに勇気が必要で……だから、俊と別れたことを報告したのは、まだお母さんと友だち数人だけなんだった。
「はい。金谷さんのこといいなぁって思ってることを営業の牧田(まきた)さんに話したら、牧田さんと金谷さんが顔馴染みらしくて、飲み会をセッティングしてくれたんです」
「そうなんだ。じゃあ牧田さんも来るの?」
「はい。ふたりきりだと緊張してしまうって牧田さんに言ったら、牧田さんもついてきてくれることになって」
「ふんふん」
「で、人数多い方が私と金谷さんも意識せずに自然に話せるだろうからって、牧田さんが適当に男女を何人か集めてくださったんです。せっかくだからって、彼氏彼女のいない人たちを」
「なるほど。それで合コンってわけね」
「はい。でも、女性がひとり足りないらしくて。必ずしも男女が同じ人数じゃなくてもいいんですけど」
「ああ」
「お願いします!」
美希ちゃんはパン、と両手を合わせた。
「先輩に彼氏がいるのは分かってるんです。でも、先輩が来てくれたら私も心強いし、それに、彼氏がいる先輩なら、金谷さんのこと好きになることもないし」
……ああ、そうか。美希ちゃんは私が俊と別れたことは知らないんだ。七年付き合った彼氏と別れたということを周りに報告するのはそれなりに勇気が必要で……だから、俊と別れたことを報告したのは、まだお母さんと友だち数人だけなんだった。