悪縁男子!~心ごとアイツに奪われて~
そんな彼女に、リカは心底驚いたような顔をする。
「亜美はエラいわね、庶民が群がる公共の乗り物を使うなんて」
「それが普通なんだって!」
今のツッコミは思わず声に出してしまった。
リカのこのお嬢様感覚、なんとかしてほしいわ……。
そんなやり取りをしていると、会計を終えたらしい金髪エロ猿がこっちにやって来た。
「わりぃな、待たせて。この後は皆まだ時間あんの?」
「あ……ごめんなさ~い! 私達、もう帰らないといけなくってぇ」
「そうなの? 残念だなぁ、もっとリカちゃん達と話したかったんだけど」
「え~本当ですかぁ? お気持ちだけで嬉しいです~」
長髪男子に上目遣いで上手に断るリカ。
な、なんか、この数時間でぶりっ子ぶりが上達している気がする……。
口元をヒクヒクさせながら彼らを見ていると、ふいに肩にぽんっと重力を感じた。
びっくりして横を振り向くと、深山さんがあたしの肩に手を回していて、また胸が高鳴り始める。
「あっ、あの、今日はありがとうございました! 楽しかったで──」
「これから、二人でもっと楽しいことしない?」
「亜美はエラいわね、庶民が群がる公共の乗り物を使うなんて」
「それが普通なんだって!」
今のツッコミは思わず声に出してしまった。
リカのこのお嬢様感覚、なんとかしてほしいわ……。
そんなやり取りをしていると、会計を終えたらしい金髪エロ猿がこっちにやって来た。
「わりぃな、待たせて。この後は皆まだ時間あんの?」
「あ……ごめんなさ~い! 私達、もう帰らないといけなくってぇ」
「そうなの? 残念だなぁ、もっとリカちゃん達と話したかったんだけど」
「え~本当ですかぁ? お気持ちだけで嬉しいです~」
長髪男子に上目遣いで上手に断るリカ。
な、なんか、この数時間でぶりっ子ぶりが上達している気がする……。
口元をヒクヒクさせながら彼らを見ていると、ふいに肩にぽんっと重力を感じた。
びっくりして横を振り向くと、深山さんがあたしの肩に手を回していて、また胸が高鳴り始める。
「あっ、あの、今日はありがとうございました! 楽しかったで──」
「これから、二人でもっと楽しいことしない?」