茜と不思議な夏
何だか私より少しだけ背が高くなっていてムカつく…。


「何見てんだよ。んな見んな」


そう目を逸らしてくるけど、私は結構驚いてしまった。


「ったく、てかお前の母さんに買い出し頼まれたんだけど茜も来い。てか強制」


そう言うと私の腕を引っ張った。


部屋から出ると、真っ先に玄関へ向かう。


靴を履いていたら、ぐいっとまた腕を引っ張られてしまう。


「おせーんだよのろま」


そう言ってみことは睨みつけてくる。


「…うるさいっ!引っ張んないでよー!」


私はまた睨み返してからそう言うと私の頭をペしっと叩いた。


「お前がのろまなのが悪いんだよタコ」


…とか暴言を吐いて。
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