真夜中のパレード


もう、出来る手立てはすべて終えた後だった。


透子は母親の傍らに立ち、
やせ細った手を握る。


「……お母さん」


涙を流しながら、
じっと母の姿を見つめ続けた。


母の呼吸が、浅くなっていく。


どうか最期は、苦しまないように。


それだけが透子の願いだった。


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