課長が私に恋してる?
「………ええと、じゃあ、如月課長は私が座ってたのを知らないで隣に座ってたってことですか?」
そう問うと、まあ…、と歯に物が詰まったような言い方をされた。
(………なんか、おかしい、よね)
「それにしては私が隣に座ってたの、全然びっくりしてませんでしたけど」
r……別に、そういうこともあるのかと思っただけだ」
「ふうん、そうなんですか」
どうやら如月課長は"たまたま"私に気付かず隣に座って寝てしまったようだ。
珍しいこともあるものですねーと言うと、そうだな、と一蹴される。
そこで私の降りる駅へ到着した。