課長が私に恋してる?
都内でも有数の大規模なプラネタリウムと、それに併設する宇宙館は、ショッピングモールの中に入っていた。
一時間毎に色々なプログラムをプラネタリウムは行っている。
「『アロマと夜景と時々星々』ですってー!これにしましょう課長!アロマ!」
「もう星あんまり関係なくないか…?」
如月にチケットを二枚買ってもらって(水道光熱費折半は丁重に断ったのでたまに奢ってもらうことで折り合いが着いた)、プラネタリウムの中に入る。
中は案の定というかなんというかカップルばかりだ。
「神聖な場所でいちゃいちゃいちゃいちゃと!くそう羨ましい……!」
「本音だだ漏れだぞ高遠」
指定された席に座ってから、ムッと課長を琴子は見上げる。
「本音も漏れるってもんですよ。毎回毎回私が一人寂しく純粋に星を見に来ているのにあいつらったら暗がりでチューとかしてるんですからね!」
ビーーーと上映開始の合図とともに、あたりは暗くなっていく。
同時に話していた課長の顔も見えなくなって、分かるのは彼が近くにいるという微かな気配だけ。