いちご
「私もある!!」
「やっぱあるよねー♪」

―――何…それ……

私は、拳を握った。
悲しくて仕方が無かった。


私がずっと大切な友達って思っていた人達は、全然そんな風には、思って居なかったんだ……

ずっと私が楽しそうに話してる時……ムカつくって思ってたんだ……


私の足は自然と美穂の方に向かっていた。

「……美穂っ…」

私は、美穂の手を取った。

……パンッ!!
「触んないでっ!!」

私の手が叩かれたと思ったら美穂は、凄い顔で私を睨んで来た。

「……美…穂…?」

「どっか行ってよっ消えて」

「……えっ…?」

「言ってる事解ってる?早く消えてよ」

私の世界の色がまるで一瞬にして真っ白になるようだった。

全て色褪せて見えた…。
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