「お前なんか嫌いだよ」
だんだんと青ざめていく主任。
それと反比例して楽しくなってくる私。
「わ、悪い………ええと、さっきの嫌いは訂正する…」
「じゃあ、嫌いじゃないなら、主任は私のことどう思ってるんですか」
「そ、れは……」
「それは?」
にやにやと試すように見上げると、再度キッと睨まれた。
「やっぱりお前なんか嫌いだ!」
「あれ?そうなんですか?……じゃあ、責任取ってくれないんですか」
悲しそうに視線を合わせて見せると、主任はうっと呻いてから、物欲しそうに私を見つめる。
そうして幾度か視線を彷徨わせた後で、いきなりぎゅっと私を抱きしめた。
「………責任は全部取るから、キスだけじゃなくて全部くれ」
すごい殺し文句だな、と思いながら、心からの笑顔のまま私はぎゅっと主任を抱きしめ返した。
END.


