壁ドンってステキッ!
瑠偉の顔が、だんだん近づていくる。


綺麗な瞳に耐えきれなくなってギュッと目をつぶった。


「んっ」


「そんなエロい顔しないの。続き、したくなっちゃうでしょ?」


クスッと笑った瑠偉が、「じゃあね」と私の頭をなでて去っていく。


「ど……しよ」


瑠偉が去った後、私は腰が抜けたようにヘナヘナとその場に座り込んでしまった。


「キスしちゃった。しかも唇。てか、2回も壁ドン」


心臓が飛び出そうなくらい、ドキドキといってる。


今の時間は、もしかしてなにかのドッキリ?


それとも、夢?


「てか、現実だよね。だって唇熱いし。あーどうしよ!」


ドキドキのあと、今度は興奮が襲ってくる。


今日で一生分のラッキー使い果たしちゃったかも。


それからしばらくして、いつまでも仕事に戻ってこない私を捜しに来た先輩にこっぴどく叱られるまで、私はその場に座り込んでいた。




……END
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