Dream








「でも、恋になんて、そう簡単に落ちるのかなぁ?」

「簡単なものよぉ恋は」



ミナ?

1番恋愛相談に向かなさそうなのに。



「だって馬鹿な男子どもはぁ、皆ミナを見た途端、好きになりましただものぉ。
一目惚れっていう言葉がこの世にあるようにぃ、恋に落ちるのに時間なんてぇ、関係ないのよぉ?」



そ、そうなんだ…。



「てか、このまま別れて良いわけ?」



舞耶?




「あんなイケメンな人の正体も知らぬまま死んだら、あたしだったら幽霊になってまで探ろうと思うけどなぁ!
幸い夢子は生きているから、桐野くんの正体を知ろうと思えば、いくらでも知れると思うわ!」



舞耶…いつもに増して熱い。



「夢子。
どうせ別れるなら、正体を知ってから別れなさい!
夢子だって気になるんじゃない?
何故あんなイケメン男子が夢子に話しかけ、夢子にアドバイスをし、夢子に会いに図書室まで行くのか」



確かに気になる…。






< 39 / 131 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop