Dream








「舞耶、ミナ、香枝。ありがとう。
私もう1度、桐野くんに会ってくる」

「お!
その意気だ夢子!」

「頑張ってねぇ~!」

「落ち着いて行動するのよ」

「わかった!」




丁度その時、チャイムが鳴ったので、私たちはそれぞれの席に座る。

今から授業が始まるので、桐野くんに会いに図書室へ行くのは放課後となる。




落ち着いて、冷静に。

落ち着かなくちゃ、何も始まらない。




よし。

授業頑張ろう。




私は先生の指示する教科書のページを開き、ノートも新しい白いページを開いた。








時は過ぎ4時間目のこと。

次の時間はお昼だぁ!と心の中で喜んでいると。


コロンッと、どこからか小さな丸めた紙が飛んできた。

辺りを見渡すと、1番席の近い舞耶が、笑顔で私を見ていた。

どうやら舞耶が、手紙を私の席へと飛ばしたらしい。



中には、女の子らしい丸文字で、書かれていた。





―――――――――――


焦りは禁物!

そして誰にだって
隠し事はあるはず。

気になるからと言って、
相手のプライベートには
ズカズカ行ってはならない。

あたしたちは、
いつでも夢子の
味方だからね(^ω^)


――――――――――





…ありがとう。

私、頑張るから!










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