«過去アリ少女と訳アリ集団»




「どうしてお前等はリクエストの一つも大人しく出来ないんだ…」




呆れながらもみんなのリクエスト通りに淹れ、とトレイに8つのマグカップを乗せて来たところは流石時雨というところだろうか。





「はい、鹿住さん」



「…(ペコリ)」



「あれ、鹿住さんリクエストしてたっけ?」




何の迷いもなく出てきたホットミルクを疑問に思い、時雨に聞いてみると、




「ああ、勿論把握済みだよ」




と、笑顔で答えられ、時雨には適わないなと思った。






「莉麻ちゃん、ホットミルク好きなんだ?」



はふはふと飲む姿が愛らしくて、話しかけると、嬉しそうに頷く姿が見られ、俺のテンションは最高潮。



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