«過去アリ少女と訳アリ集団»
「うん聞いたよ。全部…。」
「なあおい、お前今の本当だと思って─」
「っ、うるさいっ!!!!…は、ははっ、あはは!!!!」
走馬灯のように脳裏を駆けていく思い出が全て茶番なのだと気づいた今、もう何もかもがおかしくって…。
口は勝手に大きく開いて、馬鹿みたいに笑い声を上げる。
なのに…。
どうして僕はこんなに冷静なんだ。
どうして僕の心はこんなに静かなんだ。
友情は、こんなにも…呆気ないものなのか。
「尚、…………、っ、僕は、尚のこと…それでも信じたかった。でも、尚は、それでも、僕を騙そうとした。ねえ尚、…悲しいよ」
「はっ…意味わかんね…」