先生の手が触れる時
あの後、すぐに信と別れ自分のマンションに帰り水を一杯飲む。
「はぁ、飲みすぎた…」
酔いの冷めない体のままソファに仰向けに倒れこむと
額に腕をあてて、少しの間心地よい感覚に包まれる
「…………」
『俺は、君の事を知らない、何か君が思うことがあるのかも知れない。でも…俺はっ』
今日、自分が言った言葉が頭のなかをぐるぐると回る
「俺は……」
酔いの残る頭でどうにかその後に続けたかった言葉にたどり着く