愛されたガール
「……結婚しよう」
……耳に届いたのは予想もしない台詞でした。
タクミさんはジーンズのポケットからビロードの小箱を取り出しました。
手渡された小箱を開けると、大きなダイヤモンドのついたプラチナリングがキラリと光を放ちながら鎮座していました。
「ずっと、いつ渡すか考えていた」
それで今日はいつにもまして無口だったんですか。
もしかして、私の言ったこともほとんど聞いていなかったのでしょうか。
タクミさんはひとつのことに集中すると、周りの音が聞こえなくなりますからね。
ああ、なんてバカな勘違いをしていたのでしょう。
ハラハラと目から涙が零れます。先ほどとは違う涙です。
「タクミさん、大好きです!!」
嬉しくってタクミさんの首に腕を回して抱き付きます。
もう、ぜーったい!!離しませんから覚悟して下さい!!
タクミさんはすっかりメロメロになった私を抱きあげて寝室に連れていきました。
お鍋よりもあっちっちな、お熱い夜になったのは言うまでもありません。