【完】あたしはニセカノ。
急いで向かったのは、



もちろん、校門。



中学の友達と約束…。



そのあと、あたしとお弁当を食べるんだよね?



そう思いたいけど、



気になる。



もしかして、涼くんのことだから…



そのまま、友達と話しこんであたしのことなんて



忘れてしまってるかもしれない。








男友達は大切にした方がいいよね。


うん、


あたしはそれには賛成。



ましてや、久しぶりに会う中学の友達…。



「キャハハ、も~涼って全然変わんない~」



…ん?



校門の外から聞こえてくるのは、



明らかに、女の子の笑い声。



今…



“涼”って、言ったよね!?



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