【完】あたしはニセカノ。
ううん、恋愛にだけじゃなくって…普段からボーッとしてるし。



うまく、渡り歩けない。



そういうのを心得ている涼くんを好きになってしまったこと自体、間違いなのかもしれない。




「いいの。また後で聞こうかな…」



「そっか。LINEすれば?アイツ、意外に返事早いし」



うっ。



イタイところをつかれた。



その連絡先を、知らないんです…。








「えー…と」



「頑張れ、紗南ちゃん」



涙、出そう。



いつもちゃんと会話させてくれないし、



連絡先も知らないのに、



頑張りようがないよ。



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