【完】あたしはニセカノ。
HRが終わると同時に、8組へダッシュ!



涼くんがまだ帰ってませんように~!



涼くんは帰宅部で、放課後はあっという間にクラスからいなくなる。



っていう情報を、桃ちゃんから聞いてる。



ここも、涼くんから聞かされていないあたり、



あたしのカノジョとしての存在価値は、ゼロに等しい。









「涼く~ん…は、いますか?」



教室の入り口に三田村くんがいたから、聞いてみた。



「ハハッ、だから敬語やめろよ~」



「そっ、そうだよね。つい言っちゃうんだよねぇ。アハハ」



照れ隠しで、思わず三田村くんをバシバシと叩いてしまう。



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