あなたと
「とりあえずこっちにおいで」
と私をグループのところに連れていった。
その時,私はまだ恐怖感があり、少し戸惑った。
「はい」

「みんな、ちょっとこの子を入れてもいいかな?」
「いいけどどうしたの?その子?」
「なんか、そこで泣きながら立ってたんだよ。」
「君何年生?」
ど二年生の一人が聞いてきた。
『私…は‥一年の…と‥朷条…綺羅…です。』
と私はまた涙声で答えた。
「朷条さんね。私は綵仍ののか(さいじょう ののか)です。茶道部で部長してます。よろしくね。こっちの小柄で小顔の子が、馥城みか(ふくじょう  みか)、みんなからは福の神って愛称で呼ばれてるのよね。」

「のの、その愛称初めて聞いたんだけど。」と馥城さんは驚いていた。
「ごめん、今考えた。」
「も~。ののってば、」
と笑っていた。その後、私の方に向きなおして、
「改めまして、馥城みかです。朷条さんよろしくね。」
『はい。』
挨拶が終わると綵仍さんが
「次にこの縦も横も大きい子が、神錠望美(かみじょう のぞみ)だよ怖いと思うけど、みんなのお母さん的存在だから何でも相談しなね。」
「横と怖いは余計だよ。 朷条さんよろしくね。お母さん的はどうかわからないけど、何でも相談してね。」
『はい』
< 9 / 25 >

この作品をシェア

pagetop