クールなお医者様のギャップに溶けてます
「支配欲は?」

「俺に支配欲はないぞ?独占欲ならあるが。」

ふふっと笑うと先生も笑ってくれた。
そしてぎゅうっと今までになく強く抱き締めてくれる。

「亜樹、俺は君を心から愛してる。」

初めて名前で呼ばれた。
嬉しくて涙が出るのは何回目だろう。

「私も先生が大好きです。」

身体が離れ、見つめ合う。
「キスしていいか?」と聞かれれば頷くしかない。

顔を上げてまた見つめ合えば、先生の顔が近付いてくる。
先生の瞳の中に私が見えた頃、ゆっくり目を閉じれば唇に温かくて柔らかい感触がした。

初めてのキスはすごく優しかった。

ただ…キスの途中の呼吸ってどのタイミングでするのでしょうか??

さすがに苦しくて呼吸するために離れようとしたけど、先生に後頭部を掴まれて身動きが取れなくなってしまった。

「先生、苦しいっ…。」

「我慢しろ。今日、そんな可愛い姿になってくる亜樹が悪い。」

「え?」

「矛盾してると思うだろうが、俺は君が可愛くしてるのを見るのも好きなんだ。ギャップってやつかな?すごく愛おしいと思う。」

「毎日は可愛くなれませんよ?」

可愛くなるのは大変だもん。
さっき、そのままでいいって言われてどんなに安心したか。

でも、先生に可愛いと言われれば嬉しい。
だから少しずつ自分の負担にならない程度に頑張ろう、って思ったんだ。
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