クールなお医者様のギャップに溶けてます
それから先生の方を見ると、目を輝かせて私を見る先生がいた。

「本山さんっていい子だねっっ!嬉しい事を言ってくれる!やっぱり本山さんみたいな子を選ぶべきだったかな?」

「何を言ってるんですか。彼女、大事にしてあげて下さいよ。」

バシっと叩くとエヘヘと笑った。

「でもさ、本山さんは本当に素敵だと思うよ。もし今も彼氏がいないなら紹介しようか?」

「それは結構だ。」

外来に藤井先生とは違う低い声が響く。
振り向けば案の定、いつもの人影が見えた。

「「神野先生…」」

二度ある事は三度ありましたね、藤井先生…。

「「どうしてここに?」」

私、藤井先生とハモるの得意かも。
まぁ、それ位素朴な疑問だって事なんだけど。

「忘れ物を取りに来るついでに、今日は大変そうだったから差し入れをあげようかと思っていたんだが、やっぱりやめよう。」

目の前に神野先生がチラつかせたのは肉まんとあんまんが入っているであろう袋だ。

私と藤井先生の目は袋に釘付けになる。

温かいうちに食べたい。

二人で凝視していると、神野先生がブハっと吹き出した。

!!!

二人同時にビクっとして、珍しい神野先生の笑い顔をみていると、またさらに笑われる。

「はははは!二人してなんて顔してるんだ!これあげるから、その顔を何とかしてくれ。笑い過ぎてお腹が痛くなる。ククククッ。」

私たち、どんな顔をしてるんだろう?
二人でゆっくりお互いの顔を見たらお互いに吹き出してしまった。

「藤井先生、ひどい顔!ヨダレ垂れてる!」
「本山さんこそ、ヨダレ垂れる一歩手前じゃないか!」

あははは、と笑えばなんか疲れが取れた。
肉まんとあんまんを半分ずつ食べれば身体が温まって元気が出る。

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