クールなお医者様のギャップに溶けてます
「亜樹、藤井先生と仲良くするのはいいが、薬剤師さんの前ではダメだ。」

「それは前にも言われているので、気を付けています。」

「あと、俺の前でもだ。今日は偶然だったが、あんなに仲良くされたら俺でも嫉妬する。」

「え?」

グイッと腕を引っ張られ、先生の胸の中に収まる。

「亜樹からキスをしてくれたら許す。」

「ここ、病院ですよ?嫌ですよ、恥ずかしいし。」

「早くしないと藤井先生が怪しむぞ?」

あの鼻の下が伸びた顔で何か聞かれたら最悪だ。
仕事にならない。

覚悟を決め、背伸びをしてキスをする。

チュっというリップ音が響いて恥ずかしくなるけど、それで先生は満足してくれた。

「仕事頑張れよ。あと、またメールするけど、来週よろしくな。」

「はい。」

部屋を先に出て、急いで外来に戻る。

まだフリーズしている藤井先生を揺らして起こしたらちょうど急患の連絡が入った。

聞きたい事は山のようにある、って言ってたけど、神野先生に秘密を握られてると知った藤井先生はおとなしく仕事をしてくれた。

そして私は先生に言われた通り、一週間後に先生のご両親と会う事となる。


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