クールなお医者様のギャップに溶けてます
「お父さん、これでも若い時はモテモテだったんだ。」

「あは?何それ?」

「たくさんの女の子を泣かせてきた。でも、お母さんだけは泣かせなかった。お母さんは特別だったからな。」

へ〜。
お母さんからお父さんとの馴れ初めを聞いた事はあったけど、お父さんから聞くのは初めてだ。
ちょっと興味深い。

「お父さんはお母さんのどこに惚れたの?」

「それは分からん。気付いたらお母さんしか考えられなかった。」

アッサリした答え…。
興味津々に身を乗り出して聞いただけ損した気分。

「ただな、お母さんとはしっかり向き合った。他の女の子とは適当に遊んでただけだったくせにな。」

「どうしてお母さんは遊びじゃなかったの?」

「それも分からん。お母さんにはちゃんと向き合わなきゃ、って思ったんだ。あとお母さんだけは泣かせなくないと思ったんだ。」

また分からんのかよ…。
お父さんってフィーリングで生きてる人だったんだね。薄々は感じてたけど。

「亜樹、何があったかはこれ以上聞かない。お父さんは今、亜樹にそんな顔をさせた先生が許せないしな。でも、亜樹はちゃんと向き合わなきゃダメだ。どうせめんどくさいなぁ、とか思っているんだろ?それじゃダメだ。向き合った結果、ダメならもっといい人をお父さんが探して来てやる。」

「お父さん…ありがとう。」
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