クールなお医者様のギャップに溶けてます
先生も私と同じようにビールをグイっと飲み、ドン、っとグラスを机に置いた。

「あんな親父最低だ!約束破りやがって!母親も父親に逆らわずに尽くしてばかりで何が楽しいっ!ただのイエスマンじゃないかっ!あと、百合子も百合子だ。別れる事を了承したくせに、父親に泣きつくとは、なんてしたたかな女なんだ!」

お、おぉ…。
先生もやれば出来るじゃん。
すごい迫力…。

ゼイゼイ言ってる先生を見たら無性に笑えてきた。

「笑うなっ!」

「アハハ、だって先生、顔を真っ赤にして叫んでるんだもん!そんなのイケメンには似合わないっ。アハハ笑える〜。」

「まだ言い足りないから言うぞ?」

「アハハ、どうぞ、どうぞ、言っちゃって下さい(笑)」

こうなりゃヤケだ。
何でも聞いてあげるよ。
先生の空いたグラスにビールを注ぎ、一気に飲むように差し出せばこれまた良い呑みっぷりでグラスを空にした。

「亜樹!俺は君が好きだと言っただろ!何で百合子に俺を慰めるように言ったんだ!!俺が悲しい時に慰めて欲しいのは君だ!そばにいて欲しいのは君なんだ!勝手に別れようとするなっ!」
< 180 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop