クールなお医者様のギャップに溶けてます
何…?
どういう事?
百合子さん、私から話すって言ったのに先に話しちゃったの?
あの子、大した女だ。

「別れようと思うな。ちゃんと親と向き合い、親の承諾を得てきた。だから…俺と結婚してくれないか?」

優しい声で言わないで。
そんなの信じられない。

「私なんかをご両親が認めるはずないっ!だって私は先生の実のお母さんと同じ人間だからっ。」

「あぁ、母親の事、青木から聞いたんだってな。」

青木さん、先生に連絡したんだ。
先生の承諾も得ないで個人情報を話しちゃった、って気にしてたもんな〜。

「俺には母の記憶は薄いが、仕事の事を楽しそうに話す母親の姿は覚えている。仕事に一生懸命で、真っ直ぐ仕事に向き合い、きちんと目を見て話す意思の強い君に母親を重ねたのかもしれないな。仕事も君と同じ看護師だったし。」

それは青木さんに電話した後、メールで知らされた事実。

『補足。
神野先生の実のお母さんは看護師よ。私の大先輩で、あなたみたいにドクターにはっきりものを言う看護師だった。』

それは父親への当てつけを決定付けた内容のメール。
青木さん的に悪気はなかったんだろうけど、私にとって一番知りたくない事実を聞かされた気がした。

< 181 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop