クールなお医者様のギャップに溶けてます
「俺は親父とは違う。親父は母に家庭的な女性像を求めた。仕事を辞めて家庭を守って欲しかったんだ。でも俺は違う。家庭は二人で守ればいいと思う。」

「…二人…で?」

「母親は、やりたい事を我慢したり、言いたい事を我慢してしまったから少しずつ歯車が狂ってしまったんだ。亜樹は違うだろ?亜樹は冷たい俺の視線に屈する事なく俺に噛み付いてきた初めての女性だ。亜樹に惹かれたのはそれが最大の理由だ。」

そんな事を言われても…。

「言いたい事が言い合える関係が俺の理想なんだ。百合子みたいな子ではそれが出来ない。」

「でも、何も出来ない私じゃ先生の力にはなれないです。」

「亜樹が出来ない事は俺がカバーして、俺が出来ない事は亜樹がカバーする。あるいは一緒に取り組めばいい。」

「本当にそれでいいんですか?」

「俺は努力をする人は好きだし、その人を守りたいと思うその気持ちが俺の力になる。何より愛する人がそばにいてくれたら、それだけで十分だ。」

もう涙で顔がグシャグシャだ。
先生の顔もよく見えない。
でも涙が止まらない。
いつものようにぎゅうっと抱き締められたら声をあげて号泣してしまった。

「こんな俺をまだ好きでいてくれるか?」

ずるいよ。
そんな切ない声を耳元で聞かされたら好きな気持ちが溢れてきちゃう。
悔しい。

「亜樹、俺と結婚してくれるか?絶対に幸せにするから。頼む。」

「う、うわ、浮気は許しませんよ?」

「絶対にしない。」

「な、何があっても添い遂げて、下さいよ?」

「あぁ。ずっとそばにいる。だから、俺の妻になってくれないか?」

「指輪奮発して下さいよ!!」

「亜樹…!ありがとう!!」
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