クールなお医者様のギャップに溶けてます
「お母さんと同じタイプが見つかって嬉しかったでしょ?」

「そんな事はないっ!親は関係ないんだっ!」

「怒鳴らないで下さいよっ!私はそんなに強くないんです。百合子さんの方がよっぽど強い。ご両親に認められているし、彼女の方が先生の力になってくれるはずです。」

「亜樹は俺の力にはならないのか?」

「先生は私にそのままでいろ、俺に染まるな、って言ったじゃないですか。」

「そのままの君が好きだから。」

「矛盾してるんですよ。大体、百合子さんとはいつまで付き合ってたんですか?二股かけられてた事に気付かないで私バカみたいっ!」

頭を掻きむしるといつの間にか隣に来ていた先生がその手を止める。

「離してっ!」と暴れても力強い手にかなわない。

「百合子さんに触れた手で触らないでっ!先生も先生のご両親も、みんな嫌っ!もう何が何だか分からないっ!」

「百合子の事は本当に悪かった。前にも話したが、亜樹を山田さんに取られると思ったら百合子との事は後でいい、って思ってしまったんだ。その後すぐに百合子とは別れたつもりだったのに、結果的に亜樹を傷付けてしまった。本当にすまない。」

「謝って済んだら警察いらないんですよっ!」

「亜樹っ!頼む、落ち着いてくれ。本当に百合子とは何でもないから…。」

先生の声が悲しげに響いて、少し冷静になる。
先生の顔は見れないけど、私が落ち着いた所で先生がゆっくりと話し始めた。
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