クールなお医者様のギャップに溶けてます
口元へ運べばパクッと食べる。

運べば運んだだけ食べるからお腹が空いていたのかな?

「美味しい?」

「あぁ。でも、俺はやっぱり亜樹がいい。」

そう言うと軽々と私を抱き上げ、寝室へと進む。
キングサイズのベッドサイドにゆっくりと下ろされ、そこに腰掛けると聡さんは私の手を取り、ひざまずいた。

「亜樹、俺と結婚してくれてありがとう。」

これは挙式の時に教会で誓ったのとはまた違う、二人だけの宣誓式だ。
姿勢を正し、きちんと向き合う。

「これから共に過ごしていく中で、色んな事が起こるだろう。でも、どんな時でも俺は亜樹を守る。だから、亜樹は俺を信じてくれ。」

「はい。これからよろしくお願いします。」

「必ず幸せにする。永遠に亜樹だけを愛す。」

本日二度目の誓いのキスは唇に。
甘くて優しいキスをくれた。

そのまま身に纏う純白のドレスを脱ぎ去り、全身を赤く染められれば、心も身体も全て幸せに満ち溢れる。

「私、聡さんに染まってる。多分、ずっと前から。私の色を強めるのも弱めるのも聡さん次第だもの。」

「俺はとっくに亜樹に染まってる。亜樹にだけは支配されてもいいって思うんだ。亜樹に憧れ、亜樹を愛おしく思い、亜樹を求めるから。」

「じゃあ、お互いを求めている今の私たちの色は混ざり合ってるのかな?」

「あぁ。きっとこの世で一番綺麗な色になってるはずだ。」

a mixed color

red×white=pink
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