クールなお医者様のギャップに溶けてます
勉強会の日から先生の事を少し意識するようになった。
意識と言っても今までも意識していたから何が違うっていう訳でもないんだけど、スタッフの目を気にしつつ、先生の姿を目で追ってしまう。

まぁ、パシリ的に使われればイラっとするし、言いたい事もたくさんあるけど、先生と関わりたくないとは思わなくなった。

先生の気になる人や近しい人っていうのも気になるし。

でも、その程度。

それより今はとにかくこの雰囲気をどうにかしなくちゃいけない。

思いっきり明るい笑顔を作り明るく答える。

「私に限ってそんな事あるわけないじゃーん!」

笑顔を保ったまま、ゆっくりこうちゃんを見てみると、そこにはいつものように身体をクネクネさせてるこうちゃんがいた。

「ですよねぇ〜。先輩に限ってそんな事ないですよねぇ〜!」

花絵は難しい顔をしたままだけど、ひとまず安心だ。

「クネクネするなっ。」って言えば、また花絵に寄り添って「こわーい」って言う。

そうそう、こうちゃんはこうでなくっちゃ。
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