契約の名の友達
~2章~ 村の人々
「わーすっげー!...田舎だな(笑)」


違う意味で感動してるらしい陽弥

でも、確かに田舎かもしれない
それでも、風が澄んでいて
とても、気持ちがいい...どこか、落ち着く


「よし!まずは村長のとこに行くか。」

「うん、そうだね。
ちゃんと挨拶しないとね。」


ーーーーーーーーーー


ーコンコンッー


「はいはい、どうぞ
お入りなさい。」

「お邪魔します。」

「うわー、すげー...」


木と藁で出来たその家の中は
見た目以上に広く、住みごごちが
良さそうだ


「この度は、お世話になります。
○○県、○○大学、文学科、向良希 命捧と」

「八百井 陽弥です。」

「いやはや、ご丁寧にありがとうね
私は箱雪村の村長を務めさせて
もらっとる老いぼれじいさんの
宍井(ししい)と申します。」

「よろしくお願いします。」

「こちらこそ、何もないとこですが
ゆっくりして行ってくださいな」

「ありがとうございます。」


親切そうな方で少し安心した

...にしても...


「わーすげー
じっちゃん、これなに?」

「これか?これはのー...」


陽弥ったら、来て早々なにやってんだか(汗)

でもここ...宍井さんだけなのかな?


ーツンツンー


「え?」

「おねちゃん、こんちは!」

「こ、こんにちは?えっとー...」

「じっさんの孫の鈴(すず)だよ!」

「鈴ちゃん?」

「うん!もうすぐで小学1年生に
なるんだ!!」

「そう、おめでとう。」


孫の鈴ちゃんか...2人暮らしってことかな?


「おー!やるか!!小僧」

「にっちゃんなんかすぐに倒してやる!」


陽弥...と、他にいる?...


「あ!九夜(くや)にー!!」

「鈴ちゃんのお兄ちゃん?」

「うん!九夜にーって言うだよ!!
私より3つも上なの」

「そっかー兄弟かー」


ってことは、3人で暮らしてるんだ...


「ほれほれ、辞めんかいな
お客様だぞ」

「あー大丈夫ですよ
陽弥なら尚更(笑)」

「あ、命捧!どういう意味だよ?!」

「うふふ、そのままの意味だよー(笑)」

「ほっほ、二人は仲がよろしいんですな」

「ばっ///
そんなんじゃねーよ!な?!命捧!!」

「う、うん」

「ほっほ、若いっていいのー」

「なっ///
じっちゃん何か誤解してねーか?!」


なにをそんなに焦ってるのだろうか?

仲が良いと言えばいいわけだし
そんなに慌てふためくことないと思うん
だけどなー...
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