幼なじみの彼と彼女
「そうだ!
クリスマス、そーちゃんと真由ちゃんが家においでって言ってるんだけど」

祥太郎は総一夫妻からクリスマスに家に来るように誘われていた。

「私も?」

梓が尋ねると祥太郎は頷いた。

「みんなで食事でも、って」

祥太郎は梓を安心させるように笑ってみせる。

梓も頷いて笑った。



けど、梓は。

実は先日の文化祭の時に。

武紀に告白された。

祥太郎がいるから、と断ったけど。

彼氏がいても好きだから、と言われて内心、モヤモヤした物に包まれていた。
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