天狗娘は幕末剣士
隊服!
とうとう私も、隊服を着れるんだ!
新撰組の一員だって認めてもらえたみたいで嬉しいなあ。
「もちろんです、ありがとうございます!」
お礼を言うと、山崎さんがニッコリと笑って私に隊服を渡してくれた。
「監察方は、他の隊士と違って忍装束に近い隊服なんだ。
浅葱色の羽織りを期待していたら、すまないね」
「いいえ、皆さんの羽織も素敵ですけど……」
私は、手の中の隊服に目を落とした。
「この隊服だって素敵です。
土方さん、山崎さん、ありがとうございます。
大切にしますね!」
「ああ、そうしてくれ」
「杏子くん、大きさが合っているかどうか見たいから、ちょっと着てみてくれないか」
「はい!」
私は元気良く返事をすると、足取り軽く自室へ着替えに行った。