天狗娘は幕末剣士


隊服!




とうとう私も、隊服を着れるんだ!




新撰組の一員だって認めてもらえたみたいで嬉しいなあ。




「もちろんです、ありがとうございます!」




お礼を言うと、山崎さんがニッコリと笑って私に隊服を渡してくれた。




「監察方は、他の隊士と違って忍装束に近い隊服なんだ。

 浅葱色の羽織りを期待していたら、すまないね」




「いいえ、皆さんの羽織も素敵ですけど……」




私は、手の中の隊服に目を落とした。




「この隊服だって素敵です。

 土方さん、山崎さん、ありがとうございます。

 大切にしますね!」




「ああ、そうしてくれ」




「杏子くん、大きさが合っているかどうか見たいから、ちょっと着てみてくれないか」




「はい!」




私は元気良く返事をすると、足取り軽く自室へ着替えに行った。





< 120 / 268 >

この作品をシェア

pagetop