天狗娘は幕末剣士
「ずいぶん派手に転んだな。
怪我ねえか?」
「うん、大丈夫」
「ちょっと無理させすぎたか……?
ごめんな」
「ううん、大丈夫だよ。
むしろ、いつもより優しいよ……」
あははっと笑ってみせると、平助くんも困ったように笑った。
「ああ、杏子いつもは斎藤くんの稽古受けてるもんな。
あれ、キツいだろ?」
「ははは……」
本当は、今日も斎藤さんに稽古をつけてもらう予定だった。
だけど、お仕事が忙しいみたいで。今日は断られてしまった。
それで、平助くんに頼んで稽古をつけてもらっていた。
「よし、平助くん、もう1本お願いします!」
「えっ、でも少し休んだ方がいいんじゃねえのか?」
「大丈夫、大丈夫!」
そう言って、私は勢い良く立ち上がった。
「よろしくお願いします!」