天狗娘は幕末剣士
「買い物か?ずいぶん買い込んだな」
「はい、しんぱっつぁ……新八さんがよく食うもんで、このくらいあれば安心かな、と」
「ほお、そうか。
……時にお主」
そう言って、芹沢さんはピッと私を鉄扇で指した。
「私ですか?」
「確か、杏子と言ったな。
お主、これから少しワシに付き合え」
「え?」
びっくりして思わず平助くんを見ると、彼も私と同じように驚いた顔をしていた。
「私は構いませんが……」
「そうか、では藤堂、コヤツを借りて行くぞ。
土方にもそう言っておいてくれ」
「わ、分かりました」
呆気にとられてる平助くんとその場で別れ、私は芹沢さんと今来た道を戻って行った。