ドンすればキュン死2
ガタガタとみんなが足元を移動させる音が重なって、わたしの目の前にも次第に隙間ができてきた。
お兄さんの体勢も整えられて、いつも通りの距離に戻る。
「ほんと、大丈夫だった?」
「あ、はい。お蔭さまで」
「君、高校生でしょ、時間間に合うの?」
「えっ?」
なんか普通以上に話しかけられて、ちょっとびっくりしてしまった。
「オデコ、前髪張り付いてる」
さっきの騒動でオデコに張り付いてしまった前髪を、お兄さんの中指がすうっと拭っていく。