とろける小春
その後スキー場のレスキュー車に乗せられ、近くの総合病院へと運ばれた。
同期は皆自宅に戻っているというのに、何故か篠原君だけが残り私の世話をしているという不思議な……夢のような状況。
そう、夢のような状況には違いないけど、勇気を出して参加した私の決意を崩壊させた悪夢の続きでもある。

「どうした? 次の悩み事を思いついたか?」

私の気持ちなんてお構いなしの声に、むむっと眉を寄せた。

「篠原君みたいに見た目も性格も仕事ぶりも優秀な男なら抱えたこともないうじうじマイナス思考だらけの私の悩みなんて、篠原君には理解できないもん」

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