とろける小春
まるで子供だ。

私のケガは私の鈍さのせいだし、決行しようとしていた人生最大の計画が台無しになったのも、篠原君にはなんの責任もないのに。
拗ねた口ぶりであたってしまうなんて。

「……ごめんなさい」
「いいけどさ。俺、小春の落ち込む顔が大好物だから。お、その上目づかいで睨みつける顔もなかなかいいぞ」

お、面白がられてる。

「あの時、小春が雪の上で転倒したのはぶつかりそうになった人をうまくよけられなかったからだろ?」
「う、うん……どんくさいよね」

私はその時のことを思い出してへへっと笑った。
篠原君は相変わらず俯いたままの私の顔を覗き込む。

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