とろける小春
「し、篠原君、あの」

かなり自分に都合のいい解釈をしてしまいそうなんだけどという気持ちを視線に含ませてちらり見ると。
優しすぎてとろけそうな甘い甘い瞳がじっと私を見つめていた。

この五日間入院中の私をお世話してくれた篠原君。
迎えに来ると言う両親に「僕が家まで送りますので遠い所まで来ていただかなくても大丈夫です」と言って断ってしまった彼。

今思えば、それって私と二人で過ごしたかったってこと……なわけ、ないよね。

うん、ないない。

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