キミノ、テ。

しばらくのんびりして、僕は席を立った。
それと同時に彼女も立ち上がる。

「ありがとうございます、また来てくださいね。」

彼女は笑顔でそう言った。

僕は頭を少し下げ、お代を払って店を出た。

歩いて帰る道中、らしくないことをしてしまったな、と、
少し後悔しながら、頭を軽くかいた。


その日の空は、夕日が綺麗に見えた。

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