サクセサーズ
「ね、ねぇアレン…。アレンは旅をしていたんだよね?」


「そうだ」


そっけないような答え。かつ無表情なアレンに威圧を感じながらもリリィは話しかけ続けた。


「もしよかったらわたしも連れていってくれないかな…あ、ごめんなさい。む、ムリなら全然……」


そう言って、リリィは下を向いてしまった。
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